第180話デイジー、自分のせい

デイジーは会議室から歩み出た。その口元には、かすかな笑みが浮かんでいた。

満ち足りた気分だった。ジェームズがなぜ自分に会いたがっているのか、気になって仕方がなかった。

彼が自分を待っていてくれるなんて、これが初めてのことだ。やはり、彼は私のことを気にかけてくれているのかもしれない。

これまでの彼の冷たい態度は、単にシャーロットが戻ってきたことで、まだ自分の気持ちの整理がついていなかっただけなのではないか。

ドアに手をかけようとしたところで、デイジーはふと足を止め、冷ややかな視線を秘書に向けた。

「ジェームズがご機嫌かどうかなんて、あなたに分かるわけ? 透視能力でも持っているとでも? ...

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